5歳 女子 バレエ(昨年8月~)
滋賀県の先生から紹介を受けて来院。
半年前から右足を引きずるようにして走っていた。
段々と痛みも出るようになり、整形外科でMRIを撮ると右膝の外側の半月板を損傷していると診断。
スキップやランニングで痛み。
膝のお皿のちょうど上が痛い。
押さえると痛い。
何故か正座はOK。
座位で検査。
身体を丸めてもらうと大きな「く」の字。
お母様が見ても一目瞭然。
少し良くなったところで膝へ。
施術をしていると色々な症状が見えてきた。
恐怖からか、力がかなり入っている。
うつ伏せで足を牽引すると痛い。
仰向けで膝を曲げると痛い。
膝を外に捻るようにすると痛い。
子供を施術している時は何処が痛いかを明確に聞く必要がある。
膝じゃなくて持っている手が痛い事もある。
子供はそこまで説明してくれないので「痛い。」の一点張り。
今日も勘違いをしそうになった。
それはさておき全く痛みが変わらない。
一時間ぐらい経っても変化が無い。
楽にもならない。
しかし施術中にヒントが見つかった。
仰向けの状態で片足で膝を曲げていくと痛いが、両足を同時に曲げていくと痛くないのだ。
これで腰じゃないかと思った。
早速やってみる。
これで片足で膝を曲げていく時の痛みが取れた。
捻る動作はまだ痛い。
時間を掛けて同じ事をもう一度やる。
捻る動作がこれでOKに。
スキップももしかして…。
無痛でした。
今度は廊下でダッシュ。
これも無痛でした。
しかも来院時の走り方を比べると全くの別人。
勢いというかスピードが全然違っていました。
本人も手応えを感じていたのかな?
「腰が原因でしたよ。膝は全く関係ありませんでした。」
「えー。」
手術の話も出ていたらしい。
まさに間一髪でした。
女の子にも笑顔が戻った。
施術前と後とでは顔の明るさが全然違っていました。
女の子の無邪気な笑顔にはすごく癒されますね~。
曲がっていた背骨もほとんど良くなった。
今回のケースだと多分バレエは大丈夫だろうと説明。
後は睡眠を8時間ぐらい摂るように指導。
また痛くなるようだったら来たら良いと伝えて終了した。
後日京都の先生から「(女の子の)おばあちゃんから喜んで電話が掛かってきましたよ。」と報告があった。
一安心。
このように腰がきっかけとなって膝に痛みが出る事もあるのです。
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